
いきなりですが、このレンズ、不人気なんでしょうか?
Web上での購入レビューも見あたらないし、価格.comの書き込みも全く無い。(2019/2/11現在)
個人的にはとっても良いレンズで、所有の現行ズミクロン35mmをドナドナしようかとさえ思っているのに。
今回はその現行ズミクロン35mmと比較しながらの、ULTRON35mmちょっとレビューです。
まずは解像。現行ズミクロン35mmと比べると、中央から周辺まで、絞り開放からULTRON35mmのほうが上。
F8まで絞ってほぼ同等になる。
発色コントラスト歪曲等に明確な差は無く同等。
周辺減光はULTRON35mmの方が強いが、個人的にはそれが好ましく思える状況が多々ある。
ボケはズミクロン35mmの方が明らかに良い。ULTRON35mmは少し煩い。
玉ボケはULTRON35mmの方が楕円率高く、輪郭のあるバブルボケ。バブルボケに関しては好みの問題かと思いますが。
外観はULTRON35mmの方がフードも含め軽量コンパクトでM10とのバランスも良くカッコいい。
個人的にはコンパクトで渋めなULTRON35mmの方が好みです。
ズミクロン35mmは流石に高級感漂っていますが。

価格はULTRON35mm約8万円、現行ズミクロン35mm約40万円。その差なんと32万円。
ボケの良さに32万円を注ぎ込むか?という考えにもなってきますが、所詮解放F2、ズミクロンはズミルックスのような圧倒的個性のボケじゃありません。ふつーの優等生という感じです。
色々考えてると、やはりズミクロン35mmドナドナが脳裏をよぎる。
まあ、ライカのレンズ選びは(ボディーも)、絶対性能ではなくて使う人の感性が合うか合わないかみたいなところが大きく、何が正解かというようなことは無いように感じるし、その時の直感で行動でしょうか、、、、
もう少し使い込んでから考えてみようかと思っています。
以下に、目黒・大円寺での試写を何枚か。カメラはLeicaM10です。
最後の2枚は等倍オリジナルサイズ(5976×3984)も。解像(F8)とボケ(F2)のサンプルということで。
写真は全てLightroomでRAW現像。各種調整はしていますが、シャープネスはデフォルト。
ちなみに、まだLightroomにULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical VMの補正プロファイルは用意されていませんが、既存のCOLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PIIのものがほぼ同じ感じで使えます。
歪曲が気になるときはこのプロファイルを使っていますが、周辺減光は元に戻すか僅かな補正に留めています。










こちらクリックで、オリジナルサイズ(3984×5976)表示。12.4MB

こちらクリックで、オリジナルサイズ(5976×3984)表示。9MB