
高級フィルムコンパクトといえば2018年購入のCONTAX T3、どうも性に合わず早々に手放していました。
それ以降、高級フィルムコンパクトに興味は無くなっていたんですが、昨年春頃からMINOLTA TC-1が妙に気になり始めました。
とにかくコンパクト。そして、機能、写り共に素晴らしいらしい。レンズは28mm。40mm好きの私には広すぎますが、大好きなRollei 35(レンズは40mmです)がフルオートになったような感じで、一気に興味が湧いてきました。
で、結局、まあまあ割安感のあるものが見つかり、購入してしまいました。昨年、梅雨の始まる頃でした。
写りは評判どおりで、素晴らしい。絞り開放から解像良く(開放といってもF3.5ですが)、発色コントラスト等も申し分無い。この小さなレンズで本当によく写るもんだと感心します。操作系も良くできていて、シャッター感覚も悪くない。
すぐに気に入って、フィルム機の常時携帯カメラとなりました。ちなみにデジタルでの常時携帯カメラはRICOH GRIIIです。
MINOLTA TC-1 / Amazon

TC-1はとにかく軽く、それと比べるとローライ35Sは重量感がありますが、高級感漂う適度な重みでもあります。
ちなみにTC-1のサイズと重さは、99mm x 59mm x 29.5mm、185gです。

絞りは、3,5, 5.6, 8, 16, の4種のみ。何れも完全な円形絞りで、F5.6, F8, F16 3つの円形穴が回転移動して切り替わる仕組みです。
上の写真でもレンズの底にF8の円形絞りが確認できます。
ただ、TC-1のシャッター最高速は1/350。超露出制御というシャッター半開露出により1/750を実現しますが、これはF3.5とF5.6の時のみ、尚且つシャッター開口径が絞りより小さくなり真円ではなくなる?。まあ、写りにほとんど影響はないですが、気分的に1/750は回避したいところです。
普段から絞り優先で撮っているので、頻繁な絞り変更もさほど気にはなりませんが、このシャッター速度を考えると絞り設定はちょっと鬱陶しいです。とはいえ、このTC-1はどの絞り値でもとっても綺麗に写ってくれるので多少は救われますが。

ダイヤルは、通常HOLDの位置。中心の小さいボタンを押しながらダイヤルを回転し、コマンドを選択します。
写真は露出補正値をセットしているところ。ダイヤルを ( +/- ) に合わせ、上のスライドバーを左右にスライドすることによって±0.5EV刻みで露出補正できます。内容は左の液晶に表示されます。写真では左に1回スライドし、-0.5EVとしています。他のコマンドも、同様にスライドバーで設定します。
ダイヤルをHOLDの位置に戻すと、カチッという音ともに中央のボタンが上がり、ダイヤルはロックされ、不意の誤操作を防ぐようになっています。
購入から1年超、フルオートでお手軽ということもあり、TC-1では色々なフィルムで撮影しました。
Kodak Ektar 100
Kodak ProImage 100
Kodak ColorPlus 200
Kodak Portra 400
Kodak Ektachrome E100
FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400
FUJIFILM PROVIA100F
色々撮ってみて、どのフィルムがTC-1に合ってるとかはあまり感じませんでした。安価なネガ・ProImage100から高価なポジ・エクタクロームまで、このカメラはオールマイティーに対応してくれます。
フィルム選びはその時の気分次第で。ただ、高速シャッターが切れないので、高感度フィルムの選択には注意が必要かと。













