買ってしまいました、CONTAX T3。ここのところ昭和のコンパクトフィルムカメラを色々と使っていて、その最終形とも言える21世紀のコンパクトフィルムカメラをどうしても使ってみたくなり、、、、
》コンパクトフィルムカメラ中古市場では恐らく1番人気。
このCONTAX T3は現在人気絶大。発売は2001年で、当然今は中古でしか手に入らない。(稀に未使用品も出てますが)
そして最近のフィルムカメラ人気で異常な高値。程度の良いものは発売時定価の2倍ぐらいの値で売られている。
ちなみに発売時定価はシルバーで98,000円。ブラックで108,000円。
バカらしくて買えるか!と思いつつ、若干割安のものを見つけついつい買ってしまいました。とは言えこれでも充分に馬鹿馬鹿しい価格。ここんとこ買った昭和のコンパクトフィルムカメラの合計額を超えています。
そして、その分幸せになれたかというと全く幸せになれない。かといって不幸でもなく、そしてタイトルのように。
CONTAX T3 / Amazon
》使用感は上上。発色コントラストは文句無しだが、解像がイマイチ。
で、使っててどうかというと、とにかく便利。全てがオートで何の苦労も無くホイホイ撮れる。
絞り優先も簡単にできてちょいボカシもOK。露出補正も普通にできます。ついでにコンパクトでカッコいい。
ちょっと前のコンデジを、そのセンサーをフィルムに置き換えただけ。フィルムカメラをコンデジ感覚で簡単に使える。
あれっ?なんだか本末転倒のような。だったらコンデジでいいでしょ、ということになってきますが、コンデジの小センサーに比べこちらはフルサイズの35mmフィルム。多少のボカシもできるし、画質もいいはず、、、
しかしこのカメラ、解像が良くない。F8まで絞っても、もさっとした感じでいまいちシャキッとしない。
フィルムカメラらしい柔らかい描写と言ってしまえばそれまでですが、これより30年ぐらい前に発売のコンパクトフィルムカメラ、フォクトレンダーVF101やローライ35等はT3より明らかに高解像でキレのいい画質です。
今回購入の個体が悪いとも考えられますが、一応大手中古量販店でシャッター・フォーカス等調整済みのものを購入しています。
まあ、異常な高値とはいえ所詮お気軽コンパクトカメラ。目くじら立てずに使っていくしかないですね。
解像以外、発色コントラスト等は充分に満足いくものですから。
》AFはシャッターを切った後に合焦するので注意が必要。
操作系では、一つ注意が必要なことが。
このカメラ、撮影時にシャッターボタン半押しでフォーカス等を決定しますが、それはあくまでも計測のみで、その時点でレンズは動かず実際には合焦していません。そしてシャッターボタンを押し切ると(シャッターを切るという行為)レンズが合焦位置まで移動し、その後シャッターが切れます。※当時のAFコンパクト機ではわりと普通だったようです。
なのでシャッターボタンを押し切ってシャッターが切れたと思い、すぐにカメラを動かすとブレ写真になってしまいます。
当然シャッタータイムラグもかなり大きいです。だいたいシャッターが切れる感覚もほとんどなく音もほとんどしないので、フィルム自動巻き上げの音がするまで実際にシャッターが切れたどうかはっきりしません。けっこう不安になります。
後に、設定変更で普通のカメラ同様にシャッターボタン半押しでレンズが動き合焦するようにできることが分かったのですが、上記仕様がデフォルト。知らずにホイホイ撮ってると手ブレ写真連発となります。
以下、青山近辺や上野公園で撮ったものを。まあ、このサイズになると解像云々はあまり関係ないですが。
フィルムはPROVIA 100F。やっぱりリバーサルは綺麗でいいですね。ちょい高いですが。