先月後半に10日間ほど、カミさんと二人でイタリアに行ってきました。コロナ以降、初海外です。
今回持っていったカメラはFUJIFILM X100VIのみ。当初、旅行用に購入したX-T50にレンズ2本を持っていくはずだったんですが、先日重いリュックに起因する転倒でけっこうな怪我をしたこともあり、極力軽装備にしようということでX100VIの選択となりました。
旅の最後はナポリです。ナポリは5年前にも来ていて、今回3回目になります。ナポリはもういいかなと思っていましたが、帰りの飛行機の都合でナポリ泊としました。2泊です。
そのナポリ、残念ながら本当に汚い街です。5年前のブログにも書きましたが、かつて「ナポリを見てから死ね」と言われた美しい街も、今は「ナポリを見たら死ぬ」と言いたいぐらい汚い街になっています。そして来るたびに汚くなっていくような。壁を埋め尽くす落書きや破れた張り紙、道端にはタバコの吸殻やゴミが散乱し、石畳は剥がれ水が溜まっている。そして溢れる人と車の喧騒、排気ガス、、、これ以上言ったら怒られそうなのでやめときます。
しかし被写体としてはこのカオスで汚い街はとても魅力的で、ついつい撮影枚数が増えていきます。とはいえ、ゴミを撮りに来たわけでもないので、写真にそこまでの汚さは写ってないですが。
そして不思議なことにしばらくするとこの汚さにも慣れてきて、快感にさえなってきます。あぶない、あぶない。
治安に関しては、巷言われてるほど悪くないと思います。基本を押さえてれば心配することはないかと。
そりゃあ、キレイな格好してブランドもんのバッグぶら下げ、地図見ながら歩いてたら狙われるかもしれないです。私らいつもきたない格好で歩いてますから。財布も二つ折りのものをズボンの前ポケットに、カミさんはリュックを脇に挟むように、危険地域には行かないですし。もし何かあっても毅然たる態度を。日本語で、ばかやろーと怒鳴ってもいいと思います。
以前ミラノで、カミさんの手首に1円すらしないような赤い細紐を勝手に結んで金を要求してきた輩がいて(よくあるミサンガ詐欺)、払え!払わない!やってるうちに私のほうがブチギレ。ざけんなこのやろー!って日本語で怒鳴ってカミさんの手首の紐を引きちぎって投げ返したら、びっくりした様子ですごすご去っていきました。
日本人って怒らない民族と思われてるようで(要はナメられてる)、怒るとけっこう利目はあるような、、責任は持てませんが。
残念なことに、この大聖堂、外も内も朽ち果ててる感じ。ところどころが崩れ落ち、そのうち全潰しないかと心配になってくるぐらいです。写真ではほどほど綺麗に見えてますが、実際には廃墟感さえ漂う状態です。
訪れる人も少なく、これほどの大聖堂にほんの数人、私たち二人だけのときもありました。
修復計画はないんでしょうか?綺麗になればもっと素晴らしい大聖堂になるのに。残念です。