フォクトレンダーのレンズ、相変わらず長ったらしい名前ですが Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical、今一番のお気に入りレンズです。紆余曲折あって二度目の購入、今年の春に買い戻す形となりました。
で、何が良いのか。一言で、軽量(170g)コンパクトで格好良く写り良し。
レンズ構成は違いますが、大好きなズミクロン35mm7枚玉を少しずつ良くして弱点を払拭した、という感じ。私としては理想的なレンズです。価格も6万円台半ばでコスパ良し。もちろん新品価格です。
解像すこぶる良く各収差僅か。あくまで私の所有している7枚玉との比較になりますが、軸上色収差が若干多い以外は、ULTRON Vintage Line 35mmの方が写りがいいです。そしてボケが7枚玉に非常によく似ている。決して優等生的なボケではないですが、僅かな輪郭を伴って光の粒が繋がり滲んでゆくようなボケ(状況による)、私は大好きです。
機能面では、フォーカスシフト大でピント平坦性に難ありの7枚玉に比べ、こちらは全て良好、小細工無しに思ったとおりにピントがきてくれます。
そんなわけで、久々にLeica M10-RにVoigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Asphericalを装着して、湯島聖堂から湯島天神そして上野公園あたりをぷらぷらと。秋晴れのとても気持ちのいい1日でした。