デジタルもフィルムも、日々の写真にカメラ色々、ライカとか。
α7CII。α7Cと比較しながら、ちょっとレビュー

α7CII。α7Cと比較しながら、ちょっとレビュー

SONY α7CII ILCE-7CM2



》α7Cからの買い替え、α7CRではなくα7CIIにした理由。

今回、実はα7CRに買い替える予定でした。ところが発表時、Web上での等倍サンプル画像をチェックしていると、基準感度のISO100でも、どうもザラザラ感が気になります。
6000万画素超の高解像ともなるとこれぐらいは当たり前で、充分な高画質だと思いますが、どうもダメなんです、私の場合。フィルムの粒子は喜んで受け入れるんですが、デジタルのザラザラ感は結構気になります。(高感度ノイズは納得済)
細かい事に、小せえ男だなーと言われそうですが、そう、所詮3000万画素の男。だいたいお散歩写真ぐらいしか撮らないようなやつに6000万画素なんて必要ない。と、自分なりに納得しα7CIIに逝ってしまいました。
おかげで、グリップエクステンションGP-X2を付けても10万円以上少ない出費ですみました。

とはいえα7CIIとなると、果たしてα7Cから買い替える必要性はあったのか、という疑問は残ります。α7CRなら、画素数アップだけでも充分な買換理由になると思いますが。
そのあたりは、最後のまとめにて。


》EVFの倍率アップ(約0.59倍→約0.7倍)に気づかなかった愚かさ。

α7CIIのバージョンアップ、目玉のひとつ、EVFの倍率が約0.59倍から約0.7倍に。α7Cの約0.59倍でもボディーの小ささを考えると文句は無かったんですが、ボディーサイズほぼそのままに約0.7倍へのアップは結構魅力。買い替えの大きな理由の一つでした。発表当初、ソニーギャラリー銀座で覗いたときは、おっ、広くなったなと思っていました。

それが、なんと、試し撮りの段階でEVFの倍率アップの件はすっかり忘れ、全く気づくことなく普通に撮っていました。ひととおり撮り終えてSDカードを取り出そうとボディーを見たとき、はたと思い出し、あらためてファインダーを覗くことに。それでも、そういえば広くなったかな、というぐらいの感じでした。
というのは、α7Cはすでに1ヶ月ほど前に売却し手元にはありませんでした。その間使っていたメイン機が倍率0.73のレンジファインダーだったので、視野の広さに違和感を感じなかったのかと思います。

とはいえ、かつてのα7Cとの倍率差に全く気づかなかったというのは、普段視野なんてあまり気にせずテキトーに撮っていたからか、逆に集中して撮っているから気にならなかったのか。願わくば後者の理由であってほしいと思っています。

そんなわけで、EVFの倍率アップによる恩恵は微妙。
でも逆に、今α7Cの約0.59倍を覗いたら、狭いっ!って思うはず。
買い替える理由の一つになったと思いたいです。


勝鬨辺り、隅田川堤防の蔦。SONY FE 40mm F2.5 G
勝鬨辺り、隅田川堤防の蔦。SONY FE 40mm F2.5 G


》3300万画素の恩恵は?

画素数が2400万から3300万へ、程々のアップ。先のEVF倍率同様、この程度の増加ならあるに越したことはないがそれほど欲しいものでもない。というのが正直なところ。
でもほぼほぼ単焦点レンズしか使わない私にとっては、トリミング耐性が上がるのはやはり嬉しいです。
画像サイズ表示に横7008と、7000を超える数字が表示されるのも、ちょっと嬉しいです。

画質はとてもいいです。文句はありません。先に書いたザラザラ感もほとんど気になりません。
あとはレンズ、追々ライカMレンズも色々試したいと思っています。


》妙にカッコいい、グリップエクステンションGP-X2(ページトップの写真参照)

以前のα7Cレビューでも書いたように、私はかなり手がデカい方ですが、α7Cのグリップでもほとんど苦になりません。グリップ握って余った小指がボディー下に違和感なく入り、これが支えとなってとっても安定します。これはα7CIIでも同じです。α7CIIではグリップが若干深くなり、更に握り易くなっています。
そしてα7C系はコンパクトさ優先、私にグリップエクステンションは不要のはずだったんですが、α7CR購入予定からα7CIIに変更して安くついたこともあり、勢い購入してしまいました。

そんなわけで、実用面ではさほど有効性を感じないグリップエクステンションでしたが、見た目が妙にカッコいい。
それもおかしなことに、大きめのレンズよりコンパクトなレンズの方が似合います。
少々重くなり少々大きくなることは意に反しますが、変わり映えしないボディー形状がいかにも新型になったような感もあり、今のところ付けっぱなしにしています。そのうち飽きて取っ払いそうな気もしますが。
ちなみにα7CIIはα7Cに比べ僅かに大きく重くなっていますが、ほぼ気づかないレベル。グリップ以外全く同じに感じます。


》想像以上に効いてる手ブレ補正。

今回、手ブレ補正効果がα7Cの5段からα7CIIの7段にアップしました。
普段、手ブレ補正のないカメラを使ってると、手ブレ補正が付いているだけで感謝。1段でも2段でも上等(今時そんな低レベルの補正はありませんが)、効きの大小はあまり考えたことはありません。
それが、今回、体感として手ブレ補正の凄さが伝わってきました。

ISOオートで適当に撮っててもISOがさほど上がることなく、歩留ほぼ100%。間違ってシャッター切ってしまった時でもちゃんと写ってる。これにはAFの優秀さもあると思いますが、とにかく凄いです。もっと補正の効くカメラもありますが、私にはこれで充分異次元の手ブレ補正です。
シャッタースピードを確認すると1/10が低速限界となっています。レンズは40mm、ISO AUTO低速限界の設定は「より低速」に、1/焦点距離より2段ほど速いシャッターになってる感じです。以前のα7Cではたしか「低速」にしていました。これでもたまにブレてたような記憶があります。
効きが7段であれば、計算上40mmレンズでは2秒越えもいけそう。40mmで1/10は充分な安全マージンをとってる感じです。今後もう少し速度を落として色々試してみようと思っています。


勝鬨辺り、隅田川沿いの遊歩道。SONY FE 40mm F2.5 G
勝鬨辺り、隅田川沿いの遊歩道。SONY FE 40mm F2.5 G


》残念だったこと。α7Cと比較しつつ、個人の感想です。

多くは良いことばっかりでしたが、そうでないことも少々あって、、、残念なとこをまとめてみました。

⚫︎電源スイッチの仕様がとんでもハップン🤣
こんなに使いずらい電源スイッチは初めて、久々にばかやろーって叫びたくなった傑作!です。
Web商品説明で「電源スイッチは前ダイヤルと干渉しないように工夫されています」と、先手を打った逃げ口上は見事です。

⚫︎露出補正ダイヤル表示が無くなったのは残念。
最近の傾向か、汎用性を待たせるために露出補正ダイヤル表示が無くなったのは残念です。
初期設定では露出補正ダイヤルとしての機能そのままで使い勝手はほぼ同じですが、補正値が刻まれていないとモニターでの確認が必要となり、露出補正多用派の私にはとっても不便です。
とはいっても、ダイヤル表示不要派や別機能割当派も多いはずで、多数決の結果ということでしょうか。残念です。

⚫︎チュートリアルもヘルプガイドも使い勝手が悪い。
使い方はα7Cからさほど変わっていないので、マニュアルの必要性はあまり感じませんが、新機能等に関して色々調べたいことが出てきて、チュートリアルを色々と参照することになりました。チュートリアルは項目別・階層で整理されていて一見便利そうに感じますが、いちいち行って戻って表示してゆくのがとても面倒くさい。
この仕様で納得いく人もいるのかもしれないですが、製品にマニュアルを同梱しない以上、PDFでのマニュアルも制作し、ダウンロードできるようにしてほしいです。


》で、結局、α7Cから買い替えて良かったのか?

これは本当に微妙です。でも微妙ということは買い替えなくてもよかったということになるんでしょうか。
とはいえ最先端機能の恩恵を受けながら楽しく写真を撮れてるので、まあ、買い替えて良かったということにしときたいと。
ぎごちなく電源スイッチをON,OFFする度に、ばかやろー!と、心の中で叫んでますが。

以下、ここのところ都内で撮った写真を何枚か。
レンズはSONY FE 40mm F2.5 G と SIGMA 35mm F2 DG DN です。


塗り替え工事中の勝鬨橋。SONY FE 40mm F2.5 G
塗り替え工事中の勝鬨橋。SONY FE 40mm F2.5 G


築地本願寺、手水舎。SONY FE 40mm F2.5 G
築地本願寺、手水舎。SONY FE 40mm F2.5 G


銀座三越のライオン、ではなくて、そのトイメン、和光のライオン。SONY FE 40mm F2.5 G
銀座三越のライオン、ではなくて、そのトイメン、和光のライオン。SONY FE 40mm F2.5 G


日比谷シャンテ、ゴジラ-1.0の看板。すごい迫力です。早く観たい!SONY FE 40mm F2.5 G
日比谷シャンテ、ゴジラ-1.0の看板。すごい迫力です。早く観たい!SONY FE 40mm F2.5 G


国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN
国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN


国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN
国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN


国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN
国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN


国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN
国立競技場。SIGMA 35mm F2 DG DN


日比谷公園のバラ。AF-ONなら風で花が揺れても、ピントを合わせ続けてくれます。SONY FE 40mm F2.5 G
日比谷公園のバラ。AF-ONなら風で花が揺れても、ピントを合わせ続けてくれます。SONY FE 40mm F2.5 G


有楽町。カレーうどん屋さんの提灯。SONY FE 40mm F2.5 G
有楽町。カレーうどん屋さんの提灯。SONY FE 40mm F2.5 G


東銀座。強力手ぶれ補正のおかげで、夜でもお気楽に写真が撮れます。SONY FE 40mm F2.5 G
東銀座。強力手ぶれ補正のおかげで、夜でもお気楽に写真が撮れます。SONY FE 40mm F2.5 G


》で、結局、α7Cから買い替えて良かったのか?