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X-T50にXF16-50mmで北海道、旅行カメラとしてのレビュー

X-T50にXF16-50mmで北海道、旅行カメラとしてのレビュー

函館・夜景。FUJIFILM X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
函館・夜景。FUJIFILM X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR


先月初旬、北海道に行ってきました。札幌1泊函館2泊のちょい旅。今回初北海道のカミさんに合わせてとりあえず定番観光地を巡って、あとはちょいとローカル線の旅、という感じです。
カメラは発売日(6月28日)に購入のFUJIFILM X-T50、レンズはXF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR。旅行カメラとして4日間使ってのレビューです。

X-T50 / Amazon
XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR / Amazon

設定価格高すぎ、意図的な枯渇商法、困ったCEO発言等、最近評判芳しくない富士フイルム。転売ヤーに儲けさせてるような会社のカメラなんかいらんわいと憤ってたんですが、節操なくX-T50を買ってしまいました。
まあ、とにかく見た目が格好良かったので。丸みを帯びたグリップ周りの斬新なデザイン、求められる機能ほぼ全部入りの軽量コンパクト。そして何よりも新ズームレンズのXF16-50mmF2.8-4.8 R LM WRの存在、これが購入の決め手になりました。

旅行カメラは何かに決めているわけではないですが、海外旅行には2016年にPEN-F購入以来、PEN-F一択でした。m4/3はとにかく軽量コンパクト。単焦点レンズを装着しズームレンズ1本携行してもとっても身軽に行動できます。
ただ、最近流石に機能的古さを感じるようになり、普段使いも極小となっていました。加えて新型PEN-Fの登場も絶望的。そんなわけで漠然と次機種を探しているところに、X-T50 XF16-50mmレンズキットが目に留まりました。もちろん海外旅行用のみではなく国内旅行から普段使いにも。これならPEN-F同等の軽量コンパクトで最新機能を享受できます。それにPEN-F同様、所有欲そそる格好良さもあります。加えてPEN-Fの下取額が購入額を上回るという嬉しい後押しもありました。


FUJIFILM X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR。
FUJIFILM X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR。jpgは使わないのでフィルムシミュレーションダイヤルは不要。
煩雑なフィルムマークの上に18mm径の黒丸シールを貼っています。スッキリしていい感じ、フィルム機の巻き戻しクランクのようにも見えて格好いいです。


XF16-50mmはインナーズームにインナーフォーカス、鏡胴の伸び縮みは全くありません。且つ、軽量コンパクトでX-T50装着時のバランスも良く、まさにぴったりのズームレンズです。
写りも満足いくもので、解像良く、周辺の画質低下も気にならない程度です。もちろんズームレンズというエクスキューズはつきますが。

購入価格はキットで284,130円。割高感は否めませんが、XF16-50mmが9万円弱、X-T50が20万円弱と考えれば、インフレ&超円安のご時世、その性能も考慮してギリギリ許容範囲です。


FUJIFILM X-T50, XF27mmF2.8 R WR。
FUJIFILM X-T50, XF27mmF2.8 R WR。
この組み合わせが一番格好いいように思います。写りは平凡ですが、パンケーキだから文句無しです。


X-Transとベイヤーセンサーとの比較ではそれぞれ優劣あり、どちらがいいかは好みの問題のような気がします。
で、私は今までベイヤーセンサー派でした。X-Transの油絵調やポップコーン現象にはどうしても馴染めず、少しずつ改善されてきてはいるものの稀に購入するX-Trans機は早期に手放してる状態でした。

しかし今回の4000万画素X-Transではその高画素故か、油絵調やポップコーン現象はあまり気にならなくなり、個人的なマイナス要因はほぼ払拭された感じです。そうなるとモアレ極小の清々しい描写が際立ち、加えて4000万画素の優位性もあり、これならけっこう長く使えるカメラになりそうです。

ちなみに私はjpgは使わずRAW撮りのみ。全てLightroomで現像しています。現像時に好みのフィルムシミュレーションを選択できますがあまり使うことはありません。多くの場合、自家製LUTにてカラーグレーディングを行っています。フィルムシミュレーションは、たまにクラシックネガを使うぐらいです。
というわけで、画質評価はjpgではなく全てLightroom現像によるTIFF画像にて行っています。
現像時において、通常シャープネスはいじらないですが、X-Transはちょい眠い絵になるので若干上げています。デフォルト40のところ、60に上げてちょうど良い感じになってます。


真宗大谷派函館別院横の遊歩道、画質確認サンプルとして。X-T50 + XF27mmF2.8 R WRF8, 1/220, ISO125。
真宗大谷派函館別院横の遊歩道、画質確認サンプルとして。X-T50 + XF27mmF2.8 R WR F5.6, 1/220, ISO125
オリジナル等倍サンプル( 7728 x 5152 約20MB )表示
LightroomClassicにてRAW現像(シャープネス60)、TIFFに。Photoshop2024にてjpg変換。
葉や草などの密集部にも油絵調はほぼ感じられず、中央から周辺まで満足できる解像。
小さなボディーに小さなズームレンズで、これだけ写れば充分です。

旅行カメラ、日常のちょい撮りカメラとして、機能的にほとんど不満はありません。
何かに特化した作品作りなどでは評価は変わってくるかと思いますが、そちらはX-T5に任せればいいのかと。
ただファインダーだけはなんとかならなかったのか、ファインダー倍率の0.62倍はちょい狭い。ボディーサイズを考えると容認できる範囲ですが、軍艦部にストロボ組み込むぐらいなら、そんなもの取っ払ってもう少し倍率の高いファインダーにして欲しかった。

また今回、過去の経験を踏まえて、事前に様々な設定変更等を行っていました。その効力あってか、4日間の旅行中に不満を感じること無く、楽しく撮影できました。
その設定変更、まずは悪名高きQボタン。X-T30の時は酷い目に遭って速攻で売り飛ばしていました。このQボタン、形状が改善されているもののクイックメニューの必要性は感じないので、設定変更で水準器を割り当てています。誤爆があっても水準器が表示されるだけなのでダメージは極小。逆に水準器を使いたい時はボタン1発で表示できるので便利です。
前後コマンドダイヤルも、使わないので機能切ってます。不意に触れて設定が変わることも無く安心です。
富士フイルムのイチガンはレンズ側で絞り変更(オートも)できるので、私にはこれだけで充分、その他の細かい設定はそうそう変更することはありません。

そして先にも触れましたが、フィルムシミュレーションダイヤル。これはjpgを使わない私には全く不要です。これがISOダイヤルだったら良かったのに、と思いながらも、少数派だということも認識してるので文句も言えません。
まあ、ISOはオート一択で撮ってて、なんとかなってますが。

そんなわけで北海道、色々写真を撮ってきました。
とりあえず札幌夜景を何枚か。
小樽、函館等は追々アップ予定です。X-T50の細かい使用感、ちょっとレビューも交えて。
X-T50にXF16-50mmで函館
道南いさりび鉄道に乗ってみた。カメラは X-T50


宵の札幌駅。X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
宵の札幌駅。X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR


札幌市内、夜景。X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
札幌市内、夜景。X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR


すすきの。若者多く、まるで渋谷のような賑わいでした。X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
すすきの。若者多く、まるで渋谷のような賑わいでした。X-T50, XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR